多くの50代サラリーマンは、定年を目の前にたくさんの不安を抱えています。
その不安を少しでも解消していただきたい、というのが本書の趣旨です。
定年後の不安にはいろいろありますが、「お金の不安」が一番大きいと思います。
そのお金の不安を解消するためには、まず、お金の不安を「見える化」することが重要です。
つまり、定年後の「収入」(年金など)と、「支出」(生活費など)を整理して、どのくらいお金が不足するのか、どのくらいお金に余裕があるのかを「見える化」しましょう、というものです。
その結果、定年後の「不安」を解消し、定年後の「夢」を実現するためには、どうしたらいいか現実的な対策を考えていただくのです。
そこで、この本で紹介しているのいるのが「チョイ働き」です。
つまり、週3日くらいのアルバイト程度の仕事にチャレンジしていただくのです。
65歳以後、時給1000円の仕事で週3日20時間くらい働くと、月8万円くらい稼げます。
そうすると、年金だけでは足りない旅行費用やゴルフ費用をまかなうことができることになります。
働いていると、仕事仲間ができて孤独になる不安もないし、軽くからだを動かす仕事であれば病気になる不安もなくなります。
週3日くらいのアルバイト程度の仕事を、本書では「チョイ働き」と称しています。
老後の不安を解消するために「○○投資で老後資金を増やしましょう」などと投資を勧める本もありますが、慣れていない投資で、老後資金を増やすどころか、大きく減らしてしまう人もいます。
また定年後は「起業にチャレンジしてみましょう」という本もあります。
私も、52歳で起業した一人ですが、長年サラリーマン人生を送った人の中には、起業して成功する人はごくわずかです。
とすると、定年後の最もオーソドックスで現実的な生き方は「チョイ働き」です。
私も週3日程度、講演やセミナー講師の仕事に携わっています。ちょうどほどよい仕事です。
本書では「チョイ働き」をするための仕事の見つけ方、「チョイ働き」のメリットなど、いろいろ紹介していますので、ぜひご一読いただきたいと思います。