週刊朝日「繰下げた年金の手取り計算術」の取材に協力しました
(2020月11月14日付け朝刊)
65歳からもらえる年金を70歳まで繰下げて受給すると、42%増額されます。
年額200万円の年金も、70歳からもらい始めると、284万円になります。
一方、増額された年金で年収が増えると、税金や社会保険料も増えます。
せっかく5年繰下げて年金額を増やしたのに可処分所得が減り、繰下げた意味がなくなってしまうかもしれません。
そうすると、「年金の繰下げ受給がお得と聴いていたのに、一体どういうことなの?」といらだってくる人もいます。
この真偽を確認するため、税務署に行って税金の計算方法を聴いたり、年金事務所に行って社会保険料について聴いたりすればいいのですが、面倒だ、ということになりやめてしまうことになります。専門家の税理士や社会保険労務士に聴くとお金がかかることになるのでこれもやめてしまうことになります。
そこで、週刊朝日の記者の要請に応えて、「繰下げた年金の手取り計算術」の取材に今回協力したのです。
結論は、年金を繰り下げ受給して年金額が増え、高額の税金や社会保険料を徴収されても、長生きすれば得になる、ということです。つまり、年金の繰り下げ受給は、長生きのリスクに備えるには有力な手段であるという結論です。
では、どのくらい長生きすれば得になるかというと、だいたい83~84歳くらいと考えてよいと思います。
男性の60歳時点での平均余命はだいたい24年、女性の平均余命はだいたい29年ですから、男女とも健康に留意し、平均余命まで長生きすれば元がとれることになります。
ポイントは、いかに健康に留意し、長生きするかです。
ぜひ、これを機に税金や社会保険について調べてみてください。
わからないことがあったら、私たち専門家に聴いてみてください。相談料はかかりますが。