週刊朝日の「100年時代、お金が足りない!」という記事に、私のコメントが載りました。
(2022年1月28日付け)記事の冒頭の私のコメントは次のとおりです。
「このままでは今から20年後、30年後に老後破綻する家計が続出するのではないでしょうか」
今や人生100年時代。「長生きのリスクを想定して老後資金を備えをしておきましょう」と考える方は意外に少ないというのが私の印象です。多くの方々は、ご自身が100歳まで長生きするということは想定していません。
仮に、65歳以後の年金収入が月20万円とし、支出が月25万円と想定すると、毎月5万円不足額が発生します。そうすると、年間では60万円不足します。
65歳から85歳まで20年間生きる場合の不足額は60万円×20年=1200万円、
65歳から100歳まで35年間生きる場合の不足額は60万円×35年=2100万円
ということになります。
つまり、想定外に15年長生きすると、900万円不足額が増えることになります。
80歳過ぎて、老後資金が足りなくなったからと言って働こうと思っても、なかなか働き口はありません。
ということは、100歳まで生きることを想定して、老後資金つくりをしておかないとまずいということになります。
かと言って、老後資金を作るために株式や不動産に投資するのはリスクがあります。うまく資産を増やすことができればいいのですが、失敗すると取り返しがつかなくないことになります。
では、どうすればいいか?
私の意見は、「無理せず長く働く」ことです。年収100万円の仕事を10年続けることができれば、1000万円を確保できることができます。
もうひとつは、年金の繰下げ受給です。65歳から受給できる年金を70歳まで遅らせれば、42%増額した年金を受給することができます。
人生100年時代に向けて、長生きのリスクに備えた老後資金つくりが求められています。
みなさんなら、どのように備えますか?