週刊朝日の「65歳以降も働こう!」という記事に、私のコメントが載りました。
私の考えは、「65歳以降も週3日くらいのアルバイト程度の仕事をしましょう」というものです。なぜなら、定年後の生活は、年金だけで暮らすことが難しいので、趣味やスポーツなど、定年後の人生を楽しむためのお金をかせげるとよいと思うからです。
記事は、首藤さんという記者が書きました。
65歳以後に働く場合、7つのパターンの働き方で、どのような収入の差が生まれるのか、というシミュレーションデータが載っていて、興味深いです。
1番目のAパターンは、「65歳まで働き、65歳から年金受給」。
⇒このケースでは、65歳から85歳までの20年間の収入累計額は、4000万円。
7番目のC―3パターンは、「75歳までフルタイムで働き、75歳から年金受給」。
⇒このケースでは、65歳から85歳までの20年間の収入累計額は、6760万円。
「65歳以後の働き方」と「年金受給開始の年齢」によって、2760万円もの収入の差が出るのだとの結果に驚きます。定年後の人生の「ゆとり度」が全然違います。
私のコメントは、こうです。
「60歳代前半はともかく65歳や70歳を過ぎてくると、体力的には働くのがきつくなってきます。だからフルタイムよりも短時間労働を考えた方がいい。週3日、1日6時間程度働くパートやアルバイト的な仕事です」
若い人の中には、「一生働き続けるなんて、まっぴらごめんだ」と考える人も多いです。
しかし、おもしろいことに定年に近くなると、考え方が変わります。「老後」という文字が現実的になってくると、「老後は、お金がなくてみじめな生活はしたくない。孫ができて小遣いもやれないようでは、情けない」と考える人が多くなります。
50代までの責任ある仕事、ストレスのある仕事ではなく、「週3日くらいのアルバイト気分の仕事で」を、私は勧めたいのです。
この「週3日くらいのアルバイト気分の仕事」を、執筆者の首藤さんは、「チョイ働き」と表現しています。なかなかよいキーワードと思います。
この記事に刺激を受けて、少しでも多くの中高年世代に「気楽に働くセカンドライフ」を計画していただけるといいな、と考えています。
65歳すぎても、無理せず働き続けて、少しでも社会の支え手になれれば、健康寿命も伸びると言われています。「病院通いが日課の老後」より「職場で仲間と楽しく毎日を送るセカンドライフ」のほうが、せっかく一度しかない人生を充実した人生にすることができるかもしれません。